グローバルマーケティング(音楽):語学力とコミュニケーション力で音楽の魅力を海外に届ける仕事
2024.12.13


音楽、アニメ、ゲーム、キャラクター、イベントなど、人に感動を提供するエンタテインメントにはさまざまなジャンルがあり、そのジャンルの数だけ多種多様な職種が存在する。
連載企画「エンタメ業界のお仕事紹介」では、ソニーミュージックグループで働くスタッフの生の声から、エンタメ業界に存在する職種と業務内容、そして、その仕事にどんな“やりがい”や“魅力”があるのかを紐解いていく。
第6回は、アーティストや楽曲のさまざまなプロモーションプランニングを行なう音楽宣伝スタッフに話を聞いた。
目次

SHINTARO
ソニー・ミュージックレーベルズ
音楽宣伝
キャリア:5年目
音楽企画制作/経理・財務/アニメ・ゲーム宣伝/音楽営業(マーケティング)/マーチャンダイジング/グローバルマーケティング(音楽)/アニメ企画制作/人事/プログラマー/著作権・契約・法務/ゲーム企画制作/キャラクタービジネス/マネージャー/パッケージ制作進行/ファンクラブ運営/デジタルコーディネーター/クリエイティブ(クリエイティブ/アートディレクション・制作プロデュース)/グローバルマーケティング(アニメ・ゲーム)/エンタプライズITシステム/音楽営業(セールス・マーケティング)/イベント・展示会運営/クリエイティブ(空間設計/企画)
 
音楽営業(セールス)/音楽営業(マーケティング)/音楽宣伝(デジタルプロモーション)/海外ライセンス(アニメ・ゲーム)/国内ライセンス(アニメ)/スタジオエンジニア
就職活動のとき、自分の企業選びの基準は“仕事が楽しそうかどうか”ということでした。社会人になって、毎日働くようになるのであれば、自然とモチベーションがわいてくる職業がいいなと。自分が楽しめることを職業にすれば、それができるんじゃないかと考えたんです。
また、子どものころから大好きな海外のエンタテインメントに携わる仕事がしたいという夢もあって。ソニーミュージックグループは海外アーティストや洋楽もたくさん扱っていますし、音楽に限らずアニメやゲーム、キャラクターでも海外事業が盛んで、海外との接点が多いことにも魅力を感じました。
入社5年目で、今のところ海外のエンタテインメントに関わった経験はありませんが、仕事はずっと楽しいままなので、就活で思い描いていたことは実現できています。そもそもエンタテインメントは人を楽しませるもの。届ける側が先陣を切って楽しんでいなければ、そこにある熱量を伝えることはできないと考えて、日々の仕事に取り組んでいます。
宣伝の仕事もいくつか種類はありますが、自分が担当しているのはメディア営業です。テレビ、ラジオ、新聞、Webなど、各メディアの担当の方にアポを取って、アーティストの番組出演やインタビュー取材のブッキング、楽曲のオンエアなどをご相談するというのが業務の柱になります。
先方には当然、作りたい番組や伝えたい内容があり、こちらは音源の発売、配信のタイミングで露出をピークに持っていきたい。双方の意見が合致して番組が盛り上り、楽曲もヒットするというところまで持っていくのがミッションですね。
そのうえで、露出枠をひとついただくにしても基盤となるのはやはり相手方との信頼関係なので、いいコミュニケーションができるように日々心がけています。人と関わるのが好きで、相手の思いや価値観を理解しようとする姿勢がある人には、とても向いている仕事だと思います。
ソニーミュージックグループには新人からベテランまで、多彩なアーティストが所属しています。そして、自分が担当するアーティストにどんな特徴や魅力があるのか、どんな経歴を辿って今があるのかを熟知していなければ宣伝の仕事は務まりません。なので、入社から3カ月ほどは、ひたすらアーティスト研究を課題としてもらいました。
それがひと段階したところで、担当するメディアが決まりますが、新入社員はラジオ局の営業を任せてもらえることが多くて、自分も最初はラジオ局を担当させてもらいました。
当時のことで印象深いのは新人アーティストの番組出演のブッキングですね。新人のアーティストでラジオ番組の出演を獲得するのはなかなか大変ですが、彼らにとって初めてのメディア露出の機会を得られたときは達成感もひとしおでした。アーティストのリアルタイムな歩みに寄り添えるのは、ともに成長していくような感じもあって忘れられない体験になると思います。
入社3年目のときに大阪オフィスに異動になったんですが、そのときに自分のなかでテーマにしていたのが、“関西からムーブメントを起こす”でした。そして企画したのが“学生応援”をテーマにした音楽イベント。関西の大型テーマパークとコラボレーションさせてもらって、初年度からレーベルの垣根を越え、複数のビッグアーティストをブッキングすることができました。何よりコロナ禍に学生生活を送っていた学生の皆さんに、とても喜んでもらえたのがうれしかったですね。
ソニーミュージックグループは、大阪以外にも国内に数カ所、地方オフィスがあって、転勤を経験することがあります。ただ、それぞれの地方オフィスで働いているのは地元採用の人がほとんどで、東京からの転勤組はひとりかふたりぐらい。直属の上司も常駐していないので、ある程度、自分の裁量で自発的に動けるのが地方オフィスで働く醍醐味でしたね。
そして、入社3年目のまだ駆け出しのころに大きなイベントを実現することができたのは、大阪という環境も大きかったと思います。大阪は関西を代表する都市ですが、メディアも、そこで働く人も、数は東京より少なくなります。でも、だからこそ窓口の担当者の方たちとは密なおつき合いをすることができて、自分にとって大きな財産となる人脈を築くことができました。
大阪オフィスの皆さんも温かくサポートしてくれましたし、東京に戻った今もお仕事で関わることが多くて、これからも大切にしていきたい仲間と言える方たちですね。
自分のメインの業務は担当メディアへの営業ですが、やるべきことやっていれば、プラスアルファは自由に動いていいという風潮がソニーミュージックにはあるように感じます。
自分自身、大阪での経験から、いろいろな企業の方々との関わりも強く意識するようになりました。本来の業務から多少脱線しても、面白そうなことには関わってみる。そういうアクションを上長からとがめられたことはないですね。周りの皆さんも“なんでも挑戦してごらん。困ったことがあったら、いつでも相談に乗るよ”というスタンスで、すごく働きやすいです。
ソニーミュージックグループをひと言で表わすとしたら多様性の集合体だと思います。音楽やアニメのイメージが強いものの、扱うカテゴリはそれだけじゃなく、入社から5年目を迎えた今もなお“こんなエンタメビジネスもやってるんだ”と驚くことがあります。
また、これまでにない新たな発想のエンタテインメントの開拓に邁進する人も多いですね。人を楽しませるという軸がブレなければ、究極的には何をやってもOK。そんな自由で活気にあふれた環境がソニーミュージックグループにはあるなと感じます。
そのうえで、宣伝に限った話ではないんですが、最初からやりたいことに凝り固まりすぎないほうがいいなと思っています。配属先で得た経験から思わぬ興味が芽生えたり、それが本来やりたかったこととクロスしたりすることもあります。柔軟性と好奇心は持っておいて損はないと思いますね。
自分としても、海外のエンタテインメントに携わりたいという入社前からの夢に続くルートが、この会社なら必ず見つかるはずだと信じています。海外で活躍するアーティストも少しずつ増えていますし、宣伝の領域から海外とつながる方法もあると思うので、引き続きリサーチしていきたいと思います。
文・取材:児玉澄子
撮影:干川 修

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